top of page

公開声明 2020年3月7日

最近になって、弊社はWeibo、Facebook、Twitterのそれぞれのソーシャルメディア利用者を対象とした、弊社に関するいくつかの声明と噂を拝見しました。弊社は時間をかけてそれらを収集したうえで、それらに対する事実を完全な透明性をもって提供させていただきます。

Q:従業員たちとイラストレーターたちへの給料を支払っていないと聞きましたが?

弊社は、下記の人物に関しての給料未支払いについての告発がインターネット上で発表されていることを理解しております。下記の人物は、過去3年の間それぞれ異なる期間に弊社で勤めておりました。

このセクションでは、彼らのプライバシーを尊重するため、すべての個人を公開仮名(ハンドルネーム)で参照します。

 

1. Evan(BEEKのプログラマー 2019年1月から2019年7月まで)- 弊社はこの個人と状況について常に相互に解決してきました。そのため、プライバシー上の理由により、これ以上コメントすることはありません。この点についてご理解をお願い致します。

 

2. Suntik(Pawprint Pressの配送担当 2017年8月から2017年12月まで)- この個人と経営陣の間で誤解が生じ、彼の最後の給与明細の支払いは住宅供給基金宛に振り込まれました。それから2年間弊社は問題を認識しておりませんでしたが、最近になってインターネット上での告発を通じてそれが発覚しました。住宅供給基金への支払いが受領されたことを確認するために、弊社は彼との連絡を試みましたが、回答がなかったため、この個人が件の支払いを別の方法で行うことを希望したかどうかを確認できませんでした。

 

3.Panda Fang(事務助手)- この個人は2019年8月に弊社への一切の事前告知をせずにOrange Juice Dog Shanghai と Pawprint Press から辞職したので、適切な雇用分離手順を開始することはできませんでした。弊社は彼と連絡が取れるまで、彼の最終作業分の2つの給与の支払いを保留しました。給与は既に支払いの準備ができておりますが、支払いを保留せざるを得ない理由としては、支払元が「Orange Juice Dog Shanghai」名義から「Studio Klondike」名義に変更されたので、この個人の銀行情報を確認し、更にOrange Juice Dog Shanghai に代わってStudio Klondikeから資金を受け取ることが可能だということを確認する必要があります。2019年8月から彼との連絡を試みましたが、未だに連絡は取れておりません。

 

4.Bobo(Pawprint Pressでの配送 2018年3月から2019年9月まで)- この個人は給与管理者に連絡しなかったために連絡ミスが発生しました。給与管理者は現在、完全に解決され、支払いも完了しております。

 

5.Lioniar(Pawprint Pressのゼネラルマネージャー 2018年11月から2020年2月まで、しかし事実上2019年8月まで)- 弊社はこの個人と状況について常に相互に解決してきました。そのため、プライバシー上の理由により、これ以上コメントすることはありません。この点についてご理解をお願い致します。

 

6.Kadokawa(Pawprint PressとOrange Juice Dog Shanghaiのグラフィックデザイナー)- この個人は、彼自身の都合により2019年7月にOrange Juice Dog Shanghaiを辞職しました。辞職と同時に、彼自身が持っていたOrange Juice Dog Shanghai及びStudio Klondikeの株式を譲渡し、両社と関わりを断つことを要求しました。Studio Klondikeでの彼の株式は、全ての株主が署名した文書と、手順に従って会計士による第三者の電話検証を通じて、会社の別の株主に譲渡されました。Orange Juice Dog Shanghaiでの彼の株式は、只今その会社の非従業員株主に購入される過程にあります。弊社(Studio Klondike)の知る限りでは、この過程は、必要な文書を収集するのに要する時間、そして旧正月および新型コロナウイルス(COVID-19)の発生による処理の遅延が原因で遅れています。この株式購入の過程はまだ進行中ですが、それはあくまでも個人購入なので弊社の責任ではありません。

 

給与、株式、または会社全般に問題がある場合は、弊社の経営陣に直接これらの問題を提起して、迅速な解決を求めるよう謹んでお願い申し上げます。弊社はそのような問題を深刻に受け止めておりますが、オープンで明確な会話を行わない限り、このような問題を解決することはできません。弊社のEメールアドレスはこちらです:

contact@klondike.studio

Q:元従業員の個人情報をインターネットで公開したと聞きましたが本当ですか?

元従業員への不支払い疑惑への返答として、中国のSNS「微博」で支払いが完了している証拠としていくつかの書類を公開しました。しかし、それらの書類には当事者のフルネームや銀行口座番号といった個人情報が含まれており、そういった情報が載った書類を公開してしまったのは弊社の不始末であり、深く反省しております。この場を借りてお詫び申し上げます。

Q:とある人物への訴訟に関与していると聞きましたが?

只今弊社は、以前インターネット上で上記の虚偽告発を公開した一名の元従業員に対して法的苦情を申し立てる準備に入りました。この件は未だ進行中のため詳細の多くを議論することはできませんが、弊社は問題を法廷に持ち込むことなく、互いに納得できる解決策を見出すことを目的にしております。そして、そういった解決策を導くために当事者が礼節をもって弊社と接することをご所望の場合は、いつでも弊社と連絡がとれるよう、コミュニケーションの手段を常に開放していることを繰り返し申し上げます。

Q:Studio Klondike(スタジオ・クロンダイク)とは?

Nekojishiチームの中心的メンバーは2018年後半に Studio Klondike を形成し、次の年にはNekojishi: Lin & PartnersとBeek - Familiar Spirit(邦題「BEEK - 使い魔転生と獣人マスター」)のリリースを公開する予定でした。理由は、Nekojishi: Lin & Partnersに関わるスタッフを世界各地から集めているため、その拠点として会社をシンガポールに移転したほうが良いと判断したからです。

 

Nekojishi: Lin & Partnersは世界中から集められたNekojishi(家有大貓)を心から愛するスタッフで形成されたチームで制作しております。弊社は、国籍・人種・性別などの要素に縛られることなく、様々な才能を持ち合わせた人材を集めることで、このゲームの制作を可能にしました。

 

台湾からは脚本家を、オーストラリアからはプロデューサーを、シンガポール・ロシア・中国本土からはコンセプトアーティストとアートディレクターを、アメリカからはCGモデルの制作チームを、韓国からはキャラクターデザイナー、そしてカナダからはアニメーターを採用し、一丸となってこのプロジェクトに取り組んできました。

 

それぞれのスタッフは、Nekojishiのテーマや舞台設定、そしてストーリーの基盤となる奥ゆかしい台湾の文化を誠実に表現するために、注意を払いながら広範な研究行っております。

Q:金銭的トラブルがあるとの噂を聞いたのでクラウドファンディングに対して不安があるのですが…。

最初にNekojishiのプロジェクトがクラウドファンディングに登録されたとき、弊社のチームにとってそれが初めての企画で、ゲームを作るための合理的な資金目標を設定するために最善を尽くしました。そのために、色々な人物と団体にゲーム用のアセットやクラウドファンディングのリワードを制作するための見積もりを依頼しました。結果的にFlyingV(台湾のクラウドファンディングサイト)での資金集めは成功し、ゲームの制作費用としておよそ(登録費用などを差し引いた後には)405万円ほどの資金が集まりました。

 

しかし、当初の見積もりどおりには行かず、最終的にゲーム制作のコストはFlyingVで集めた資金を大幅にオーバーしてしまいました。そのごく一部は関連グッズの売上で賄えましたが、クラウドファンディングの支援者たちの期待に応えるためにコスト削減はせず、残りの不足した分はチームの中心メンバーがそれぞれ出資して対応しました。

 

Nekojishiがリリースされた翌年、弊社の経済状況は更に悪化し倒産の危機に瀕していました。それを防ぐために、弊社の主要株主の一人は家を売るなどして費用を捻出し、従業員の給料を払い、会社の存続を可能にしました。弊社はその株主が払った犠牲のおかげで、今もこうしてNekojishi: Lin & Partnersの制作を続けられるのです。

 

その後、弊社は人材をもっと有効に活用し、「BEEK – 使い魔転生と獣人マスター」や、関連グッズの売上、Patreonでの支援、そして弊社のオリジナルカードゲーム「Astatos」のリリースのおかげで、以前よりも多くの収入源を確保し、会社として経済的に安定してます。その全てが、弊社を支えてくださったファンの方々のおかげです。皆様の暖かい支援に対して、心から感謝申し上げます。

 

尚、上記の「Astatos」やNekojishiの林虎ぬいぐるみに関しては、中国本土での新型コロナウイルスの発生による影響で製造が一時的に遅延しております。しかし、弊社の最新のプロジェクト「Nekojishi: Lin & Partners」に関しては、既に制作に取り掛かる準備は万全に整っております。

 

ゲーム制作というのは、常に難しく、不確かで、多額な出費を要求されるものですが、弊社はこれからもゲームのクオリティを上げ続けると同時に、今まで支えてくれた人々を代表していきたいと感じております。

Q:Pache(原作者)はもうNekojishiの続編は作らないと言いませんでした?

最初のNekojishiゲームのクラウドファンディングを行った2016年の記事で、原作者兼脚本家のPacheはNekojishiの続編は作らないと答えましたが、ゲームが完成に向かうと同時に、Pacheの中でも次第にNekojishiのストーリーとキャラクターが進化していきました。そうやって新しいアイデアを考えていくうちに「Nekojishi: Lin & Partners」の原案が思い浮かんだそうです。現在の「Nekojishi: Lin & Partners」の企画は、前作のリリースから間もなくして開始しました。そして、数多のハードルを乗り越えて、それは現実になって今に至ります。

Q:クラウドファンディングの特設サイトに載せてあるイラストは、ゲームの完成版には使われますか?

この件に関してインターネット上で様々な理論が飛び交っているようですが、特設サイトの「Story(ストーリー)」部分に載せてあるイラストはゲーム内のアセットではなく、今後ストーリーのあらすじを公開するときに使用する予定のものです。今作は前作とは違い、ノベルゲームではなくアドベンチャーゲームとして制作しているので、ノベルゲームにあるようなCGイラストは、今作「Nekojishi: Lin & Partners」では使われません。代わりとして、ゲーム全体に散りばめられた表情豊かなキャラクターイラストをお楽しみいただければ幸いです。

Q:今作「Nekojishi: Lin & Partners」に起用されたイラストレーターたちが前作のそれとは違うのはなぜ?

「Nekojishi: Lin & Partners」の企画段階では、前作からの一部のスタッフ(イラストレーターを含む)と共に企画を進行しておりました。このスタッフたちは一部のキャラクターデザインや背景設定の初期段階に関わっていました。しかし、今後「Nekojishi: Lin & Partners」の制作を計画通りに進めるには、コンセプトアートの制作、キャラクターの3Dモデルの作成及び動作確認、プログラミング、そしてユーザーインターフェースのデザインなど、今までとは異なる技術を持った人材を集める必要がありました。

 

こういった事情で、前作Nekojishiのノベルゲームをベースにしたデザインから、さらに広大で細部まで拘った世界にふさわしいデザインへと移行する必要がありました。弊社は前作Nekojishi及び今作「Nekojishi: Lin & Partners」の基盤を築いてくれたスタッフたち、そして現在制作に携わっている才能溢れた新スタッフたちの作品の品質を保障致します。

 

弊社の調べによると、前作Nekojishiの制作に関わったイラストレーターたちは全て契約満了しており、支払いも契約通りに済ませております。尚、弊社は常に新しい才能の加入を歓迎します。もし今後のプロジェクトへの参加に興味をお持ちであれば、新参・古参を問わず、是非弊社(contact@klondike.studio)へポートフォリオを送ってください。

Q:前作のクラウドファンディングで書かれていたアートブックの販売はどうなったの?

前作Nekojishiのクラウドファンディングでアートブックのストレッチゴールを達成し、サウンドトラックCDを含むコレクターズ・エディションを後日販売する旨を発表しました。当時はゲームの完成と支援者用のリワードの制作を優先し、結果として無事にゲームはリリースされてリワードも発送されました。

 

ゲームのリリーズ後、弊社は上記のストレッチゴールの内容を実現化できる状態ではありませんでしたが、代わりとして今作「Nekojishi: Lin & Partners」の関連グッズとしてアートブック「Art of Nekojishi」をゲームのリリース後に一般販売させていただく予定です。このアートブックには前作Nekojishiと今作「Nekojishi: Lin & Partners」両方に関するイラストや資料を載せる予定です。更に、まだ企画段階ですが、新しいバージョンのNekojishiも制作する予定です。弊社は今まで積み重なった経験から、どうすればより良く支援者への約束を実行できるのかを理解したつもりです。アートブックの販売を楽しみにしていた前作のクラウドファンディングの支援者たちを今まで待たせてしまい、申し訳ありませんでした。

Q:Nekojishiの限定版はどうなったの?

成人向けの内容を含む前作Nekojishiの「限定版」は、元々は前作のクラウドファンディングの支援者への約束を守るために制作されました。しかし、制作チームは成人向けの内容をゲームに入れることに抵抗を感じました。

 

何度か成人向けバージョンをリリースしないことを検討しましたが、支援者への約束を果たすことを優先し、結果的に成人向けバージョンを「限定版」として無料でダウンロードできるようにし、オプションとして好きな金額を投げ銭という形で寄付できるようにしました。しかし、弊社は成人向けの内容を含まない「通常版」を常にNekojishiの「完成版」として扱ってきました。

 

最近になって弊社は前作Nekojishiの「限定版」の内容について再度検討し、その内容(特に初期の英語版の内容)は弊社の価値観を代表しないという結論に達しました。そして、全てのプラットホームから前作Nekojishiの「限定版」の配信を停止させていただきました。つきましては、この度の弊社の判断についてご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

Q:www.nekojishi.twのウェブサイトには何があったの?

去年、上記のドメイン名の有効期限が切れた後、更新を怠ってしまったことで、第三者がそのドメイン名を取得してしまいました。更新の滞りは弊社の管理不足によるもので、決して意図的なものではありません。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。ドメイン名登録の有効期限が切れてからもそのURLは一年ほどの間www.nekojishi.games へとリダイレクトされるように設定していましたが、そのせいで不要な混乱を招いてしまいましたことをお詫び致します。

最後に

弊社は、この公式声明を用いて可能な限り完全に、そして正確に事実を明らかにするのが目的です。そして、弊社は全ての人に、この公式声明と、コミュニティ内の他の人物の発言を考慮に入れることを奨励致します。そうしたうえで、弊社と、弊社のゲームに関して、自らの結論に達することを願っております。

 

スタッフの待遇と公正な報酬に関して、弊社は、チームに安全で包括的な環境を提供するだけでなく、会社の契約及びガイドラインに従って、公正な報酬が保証されることを約束致します。弊社が作品をコミュニティに提供できるのは、常にスタッフのたゆまぬ努力と献身を通してであり、そのために弊社はどんなに感謝してもしきれません。

 

弊社は、不正行為や虐待の申し立てを非常に深刻に受け止めております。そして、相互に納得のいく解決に至るために、不満を持つ人々と協力する努力を惜しみません。もしStudio Klondike またはその関連会社による不正行為を経験したと思われる場合は、直ちに弊社にご連絡ください。 建設的な対話を通じて物事を正しくするために精一杯お力になれるよう尽力いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。

 

弊社は、この公式声明が会社の透明性と完全性を改善するための出発点として役立つことを願っております。弊社は、ファンや、現在及び過去のスタッフ、そして弊社あるいは弊社の作品に批判的な人々を含め、全ての人々に会社の未来を形作るための建設的な会話に参加していただきたく存じます。

 

そして最後に、全ての当事者に礼節をわきまえた対話に従事するようお願い申し上げます。例えその原因が個人的な信念や、価値観の相違、または弊社ないし弊社のゲームとの過去や現在の関与に対する見解だとしても、個人ないし団体に対する攻撃、嫌がらせ、あるいは軽蔑するような行動をとることや発言をすることは、如何なる場合でも不必要で不適切です。そういった行動や発言は建設的でないどころか、このコミュニティを分割することで関係者及び当事者に苦痛や不当な苦難を引き起こすので、そのような行動や発言は直ちにに停止するようお願い申し上げます。

 

この公式声明を最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。弊社は常に、最初にNekojishiを始めてから今まで歩んできた距離を、誇りに思っております。弊社が今この場所に居るのは、ここまで導いてくれたコミュニティの皆様のおかげです。だからこそ、このコミュニティが誇りに思えるようなスタジオに成長するためには、一切の努力を惜しみません。これからも成長し続ける機会を与えられることを、心から願っております。

 

敬意を込めて

Studio Klondike (スタジオ・クロンダイク)

bottom of page